修繕の種類

修繕について

日ごろ愛着を持って使っている陶磁器が壊れてしまった時は、また使えるよう修繕いたします。無傷に戻す復元ではありませんが、長く側に置きたいと思える器になるよう最善を尽くします。高価な器である必要はありません。

修理方法

金継ぎ(きんつぎ)

概要

漆(うるし)で直し、金や銀の金属粉で覆う昔ながらの修理です。
使用するのは天然材料です。

使用物

主剤:天然漆
充填材:砥粉(砥石の微粉末)、刻苧綿(麻繊維)
着色顔料:弁柄(酸化第二鉄)、純金粉(24K)、純銀粉

長所

耐熱耐水耐薬品性で、日常使用が可能になります。
金や銀を使用するので、破損箇所を景色として楽しむことができます。

短所

硬化に時間を要するため、修理に時間がかかります。
有色になるので修理跡が目立ちます。
電子レンジやオーブンなど加熱機で使用できなくなります。
経年使用で金や銀は落ちることがあります。(塗り直し可)
※ 漆は硬化を確認してから返却していますが、微量でも漆かぶれを起こしたことのある方は、1ヶ月以上養生することをお勧めします。

樹脂修理

概要

合成樹脂(接着剤)を使用して修理を行います。
使用するのは合成材料です。

使用物

主剤:エポキシ樹脂(食品衛生法適合品)
色粉:食紅、チタン、竹炭微粉

長所

硬化が早いため、金継ぎに比べると修理期間は短くなります。
耐熱耐水なので日常使用が可能です。
樹脂はある程度の色合せが可能です(全く同じ色にはなりません。また陶磁器の素材や装飾技法によっては色が合わない事があります)。

短所

樹脂の粘性が高いため、細いヒビは浸透せず修理出来ません。
金継ぎに比べると耐用年数は短いようです。
経年で黄変したり、色の濃い食材に触れていると着色します。また、アルコール類への耐性は確認していませんので、酒器などの修理は金継ぎをお勧めいたします。
電子レンジなど加熱機での使用は、変形、変色の可能性があるため不可となります。

※金継ぎ、樹脂修理に共通した注意

修理剤は耐水性ですが、長時間、水と接していると接着強度が落ちてきます(お湯を入れて飲む程度の時間は大丈夫です)。付け置き洗浄や食器洗浄機での使用は避けていただくようお願いします。
その他、詳細はご依頼品返却時に注意書きを添付していますので、使用前にご一読いただくようお願いいたします。

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